「クールなバリキャリ」だが、"原因不明の頭痛"に悩まされる日々…。心療内科で診断された「意外な病名」とは

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たとえば、ある女性患者さんはひどい肩こりや腰痛に悩んでいました。

市販の湿布薬を貼ったり、整骨院でマッサージをしてもらっても、痛くて痛くて夜もぐっすり眠れません。

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あまりにもつらいので、整形外科でいろいろ検査してもらいましたが、結果は「特に問題はない」という診断でした。

痛みを緩和する鎮痛剤を処方されましたが、あくまでも対症療法なので、根本的な痛みの解決にはなりません。

「特に悪いところがないなら、我慢するしかないな……」

不調の原因が特定されないと、ついそんなふうにあきらめてしまいがちですが、じつはそうした原因不明の身体不調の正体が心身症であることが少なくないのです。

多くの人は、痛みやかゆみ、息苦しさ、疲労感など、生活や仕事に支障を来たすほどの症状に見舞われると、まずそれを抑えることを第一に考えます。

たとえば胃痛がひどければ消化器内科を受診しますし、湿疹がひどければ皮膚科を受診します。

しかし、そうした患者さんの中には、ストレスが原因で症状が悪化しているにもかかわらず、そのことに気づいていない“隠れ心身症”の人が少なくありません。

再発するリスクがきわめて高い

隠れ心身症の人に、身体の症状を抑える治療だけをしても、完全には治りません。

一時的に症状が改善したとしても、身体不調の原因は何らかのストレスにあるので、同じストレスにさらされると再発するリスクがきわめて高いからです。

(※自律神経失調症は明らかな診断基準がなく、心身症の一部やうつ・不安も含め、さまざまな症状の総称として呼ばれることがあります)

このように、原因不明の身体の不調はストレスにあることもあるため、病院で「特に異常がない」と言われたときには、心療内科も利用して適切な治療を受けましょう。

釈 文雄 日本大学大学院総合社会情報研究科教授、心療内科学会専門医

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しゃく ふみお / Fumio Shaku

旭川医科大学医学部医学科卒業。東京医科歯科大学(現・東京科学大学)大学院医歯学総合研究科博士課程修了。30年以上にわたって心療内科の臨床医としてのべ10万人以上の患者と向き合う。その経験から、近年、なかなか治らない「謎の不調」を抱える、働き盛りの世代と子育て世代の人たちが増加していることに着目。心身症に気づかず苦しんでいる人をひとりでも多く救いたいという一心から『わたしを「書いて」取り戻す 「謎の不調」から自分を救う本』を上梓。

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