出町ふたばの豆餅は予約、林万昌堂は高島屋、本田味噌は取り置き。行列の商品を地元民は涼しい顔で手に入れる。京都で「よそさん」30年の驚き
一方で、京都の本質を分かった上でお店をしているところは、京都人もちゃんと受け入れて、応援もしてくれる。たとえば、二寧坂にある「スターバックス 京都二寧坂ヤサカ茶屋店」は、築100年を超えた京町家をリノベーションし、伝統を生かした貴重な「畳の間があるスタバ」となっている。
スタバの向かいにある、江戸末期創業の御所人形の老舗、「島田耕園人形工房」とのコラボ商品も人気のようだ。五代目当主に話を伺う機会があったが、伝統の守り手である彼が、スタバの取り組みについて、「企業として、地域の伝統と文化になじむよう努力したはる」と、確かな信頼を寄せていたのが印象的だった。
また、烏丸御池のホテル「THE HIRAMATSU京都」は取材もさせてもらったが、素晴らしかった。外観は京町家らしい「糸屋格子」で、街並みにすっかりなじんでおり、ホテルというよりまるで老舗旅館のような佇まい。ホテル内には、祇園祭の山鉾巡行で実際に使われていた役行者山のタペストリーも展示されている。
スタバもホテルも、京都の文化を正しく理解し、敬意を持って運営しているからこそ、地元の人も「新しい形」として受け入れているのだと感じた。
たった30年住んだくらいでは、何も分からない
かように京都は、知れば知るほどに奥が深い。「たった30年住んだくらいでは、何も分からない」というのが、今の私の実感である。むしろ、知るほどに分からないことが増えていく。そんなわけで、これからも京都について学ばせていただきたい。最期まで「よそさん」として京都を観察していきたいと思っている。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら




















無料会員登録はこちら
ログインはこちら