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ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

出町ふたばの豆餅は予約、林万昌堂は高島屋、本田味噌は取り置き。行列の商品を地元民は涼しい顔で手に入れる。京都で「よそさん」30年の驚き

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  • 江角悠子 フリーライター、編集者
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京都に長く住むようになると、電車の混み具合で春や秋の訪れを感じることがある。そうなると地元民は、よりいっそう外出を控える。今となっては私も、観光シーズンにはなるべくバスに乗らないようにして(必ず遅れるので)、電車で移動するルートを考える。

トップシーズンの際にはいっそ、名所付近に出かけることを諦める。嵐が過ぎ去るまで、徒歩や自転車で行ける場所で過ごすのだ。

30年住んで見つけた「京都、本当の桜の穴場」

今年も、もうすぐ春がやってくる。京都人の友人に「おすすめの桜スポットは?」と聞いても、「分からへん」「行かへん」としか返ってこない。頼りにならないので、私が長らくガイドブックで仕事をする中でみつけたオススメの桜スポットを紹介したい。

まずはド定番ではあるけれど、ぜひ見てもらいたいのが、円山公園のしだれ桜である。

円山公園のしだれ桜には、ハッと見入ってしまう艶がある(筆者撮影)

人が多いから……とずっと敬遠していたけれど、ある春の日、たまたま通りかかって見たときには思わず息をのんだ。圧倒的な存在感、あまりの艶にうっとりした。

続いては、京都府庁旧本館の中庭にあるしだれ桜。

京都府庁旧本館の中庭にあるしだれ桜(筆者撮影)

次ページが続きます:
【地元民だけが行き来する隠れた桜の名所】

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