――「ロボット基盤モデル」とは何ですか?ロボットの中にChatGPTが入るみたいな話ですか。中国やアメリカはどこで競っているのでしょう。
山田氏: フィジカルAIは「身体」と「脳」で分けるとわかりやすい。さらに脳は「小脳」と「大脳」に分かれる。小脳は歩く、つかむなどの運動制御。ここ数年で劇的に進化し、転ばずに歩いたりバク宙したりできるようになった。で、問題は大脳。「この状況で何をするか」を判断し、タスクを組み立てる部分。競争の本丸はここにある。
和嶋氏: この「大脳」にあたるのが、アメリカのGoogle DeepMindやPhysical Intelligence(フィジカル・インテリジェンス)、中国勢が開発しているロボット基盤モデルだ。
米中で進むロボットとAIの融合
――テキストのLLM(大規模言語モデル)と同じように、ロボット基盤モデルの学習には大量のデータが必須です。豊富なデータが生まれる製造現場を多く持つ日本はフィジカルAI分野では有利、という論もあります。
和嶋氏: 日本にデータはあるが、言ってみれば「データの卵」でAIが食べられる形に調理されていない。そもそもデータの収集にも莫大なコストがかかるうえ、日本にはデータを有効活用できるプレーヤーがいない。
欲しがるのは、ロボットの基盤モデルを作っている企業、つまりGoogleやエヌビディア、あるいはAIとハードウェアを垂直統合で手がける中国メーカーだ。日本には(AIロボット協会を除けば)基盤モデルのプレーヤーがいないから、データを集めても使いこなせない。





















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