一方暗号資産は、金とは全く違うアプローチで、同じ価値を実現しています。最も有名な暗号資産であるビットコインは、仕組みを作った人はいてもすでにシステムから離れており、管理主体が存在しません。
どこかの国の政府にコントロールされることはないし、誰かが発行量を勝手に変えることもできない。恣意的なルール変更が起こりづらい、極めて希少な「非政府通貨」といえます。米ドルであればアメリカの中央銀行であるFRBで、数人の理事が会議をして金利を決めており、それが世界の金融市場の動向を決定づけています。
これに対し、ビットコインは特定の人々に価値を左右される心配がありません。通貨のシステムが悪いわけではありませんが、人間の介在がある以上必ず失敗する可能性があり、それをヘッジするのが金とビットコインなのです。僕にとって金とビットコインは、“人間の愚かさに対するヘッジ”なのです。
どんな割合で資産配分すべきか
では、株式、金、ビットコイン、現金をどういう割合で保有すればよいかというと、ここに絶対的な正解はないと思っています。
僕個人としては、管理主体がある現金や株式を「中央集権的な資産」、管理主体のない金とビットコインを「非中央集権的な資産」と定義して、両者を半分ずつ保有するイメージを持っています。
非中央集権的な資産である金とビットコインの比率が高すぎると感じる人も多いと思いますが、これは人間の闇の部分のリスクを強く感じている僕の考え方であって、すべての人がそうすべきとは思っていません。
金の比率はポートフォリオ全体の10〜15%程度にし、ビットコインは35〜40%程度がだいたいの目安となります。金の比率を高めすぎるとリターンが落ちる可能性があるからです。
ちなみに、世界最大規模の資産運用会社であるブラックロックは、リスク分散の観点からビットコインをポートフォリオ全体の1〜2%程度に配分するのが合理的であるとの分析を示しています。ビットコインに関しては、まずはこの1〜2%の水準を目指すという戦略でもいいのではないでしょうか。




















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