「今もアイドル」「一緒に朝ご飯を食べてるのが信じられない」 《推しのギタリスト》と国際結婚した日本人女性…"51歳の現在地"

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28年間一緒にいて、喧嘩はほとんどないし、腹が立つこともないという。

「私のやり方は、時代を逆行してるって周りから言われるんですけど」と真理子さんは苦笑する。

「家事分担とか、今の時代はそういうのが美しいとされていますよね。でも私は家事を全部やるし、ゴミ捨てもやる。というか、彼にはやってほしくないんです。彼の世界観を壊したくない。私にとっては今もアイドルだから、生活感のあることは私がやる。彼には音楽だけに集中していてほしい」

カタルーニャ音楽堂
100年以上の歴史を誇るカタルーニャ音楽堂で演奏するカニサレス(写真:小倉真理子さん提供)

今でも、コンサートの日は、必ず客席で演奏を聴く時間を作る。マネージャーとして山ほど仕事があっても、数曲は観るようにしている。

「舞台で演奏しているカニサレスは、普段『フアンさん』って呼んでいる夫とは別人なんです。こんなにすごいアーティストがいるんだ、って今でも思います。一緒に朝ごはんを食べている人だなんて、信じられないんです」

「子を持たない人生を選んだ」

真理子さんとカニサレスの間に子どもはいない。結婚後、一度妊娠したが、流産した。そのときに子どもを持つことについて2人で何週間も話し合った。

「消極的な意味で子どもを持たない、という結果にはしたくなかったんです。忙しさにかまけて何も話し合わないまま、私が生物学的に産めない年齢になって、『ああ、ダメだったね』となるのは嫌だった。持たないなら持たないで、積極的に2人で選択したかった」

「すごいエゴイストなんですけど」と前置きしてから、真理子さんは自分の気持ちを正直に打ち明けた。

「子どもが生まれて学校に通うようになったら、私はツアーについていけなくなる。彼が世界中で演奏するのを、全部一緒に見届けたい。その人生を手放してまで子どもが欲しいかと考えたとき……私は、子を持たないという人生を選んだんです」

「間違えたなと思ったことは一度もないです」と真理子さんは胸を張る。

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