エレコムが先陣を切る半固体電池モバイルバッテリー、発火リスク低減と寿命4倍の実力に迫る

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実は半固体電池を使ったモバイルバッテリーは、すでに25年ごろから複数メーカーが製品化を進めている。エレコムの市場参入はそうした企業に比べるとやや遅れたのが実情だ。エレコムがすぐに半固体電池内蔵モデルの市販化に踏み切らなかったのは、半固体電池の開発と品質管理に、従来以上の慎重な検証と体制づくりが必要だと判断したためである。

厳密な品質管理で製品化を行う

さまざまなモバイルバッテリーを販売しているエレコムだが、リチウムイオン電池など、内部電池そのものの開発は自社では行っていない。海外の電池メーカーと協業し、各社が開発した電池を自社製品に採用している。だが自社で電池を設計しない分、採用するバッテリーの品質管理は一層厳格に行っている。

エレコムによると、当初モバイルバッテリー向けに採用を決めた半固体電池は、自社内で従来よりも厳しい条件でテストしたところ、一般的なリチウムイオン電池と同様の条件でも発火が確認されてしまった。そのため採用を見送り、別の電池メーカーを改めて探す必要が生じ、最終的に自社テストをクリアする電池にたどり着くまで、時間を要したという。

そしてモバイルバッテリー内部には過充電・過放電・過電流・短絡保護・温度検知機能を内蔵。5重の保護機能でモバイルバッテリーの異常を早期に検知する。さらに電池や内部回路の温度を24時間監視し、安全範囲を超えないよう制御するThermal Protection(サーマルプロテクション)も搭載している。

加えて、エレコムとして初めて、バッテリーの買い替え時期の目安を知らせるHealth Monitor(ヘルスモニター)機能も備えている。これはモバイルバッテリーを何回充電したか、その回数から健康状態を診断する機能であり、バッテリー残量を数値で表示するLEDパネルに赤・青・消灯の色で通知する機能だ。モバイルバッテリーの買い替えの目安として利用することができる。

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