エレコムが先陣を切る半固体電池モバイルバッテリー、発火リスク低減と寿命4倍の実力に迫る

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エレコム リチウムイオン電池
リチウムイオン電池の内部構造(エレコム説明会・筆者撮影)

とはいえ、鞄やポケットに入れるなど、普段から身体の近くで使うモバイルバッテリーの発火は、人命だけでなく家屋や車両などに大規模な火災を引き起こすおそれがある。そのためユーザーとしては、メーカー名不詳の格安バッテリーのように、製造元や品質管理の実態がわからない製品は避けるべきだろう。

安全性の高いエレコムの半固体バッテリー

このようにリチウムイオン電池には、使い方の誤りや経年劣化などによって発火するリスクがある。そこでメーカー各社は、より安全な製品の開発を進めている。その中で近年商用化が進んでいるのが、半固体型と呼ばれる電池だ。

半固体電池を使用したモバイルバッテリーの構造は、従来のリチウムイオン電池を使ったものと基本的に同じだ。違いは、リチウムイオン電池が可燃性の電解液という「液体」を使っているのに対し、半固体電池はその電解液をゲル状にすることで、発火の危険性を引き下げている点にある。

電解液をジェル状にするメリットは、電池に穴が開いたり破損した場合でも、内部の可燃性の液体が外部に流出しにくくなる。その結果可燃性ガスが発生しにくくなり、発火しづらいという特徴がある。また、万が一内部で熱が発生したときも、熱が均一に広がりやすく、局所的な高温になりにくい。

エレコム
電解液をゲルにすることで発火の危険性を抑えられる(エレコム提供資料)

このように内部の材質を変えることで発火リスクを抑えたリチウムイオン電池を、総称して半固体電池と呼ぶのである。なお「半固体」の定義はメーカーによって多少異なり、現時点では統一された規格はない。またメーカーによっては「準固体電池」と呼ぶ場合もある。いずれにせよ、半固体電池・準固体電池はリチウムイオン電池内部の電解液を固体状に近い素材に置き換えることで、安全性を高めているのだ。

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