「明るい廃墟」と言われていたのに今や人、人、人…「ピエリ守山」の逆転劇から考える、ショッピングモール飽和時代に「復活できる施設」の特徴
役割分担が進むショッピングモール
ピエリ守山の復活劇の裏には、「ショッピングモールの役割分担」があるのではないか。
それが、本稿の結論である。
2000年代に爆増したショッピングモールの数は、2018年をピークに減少し続けており、2025年は新規開業数も過去最低だった。いわば飽和状態であり、単にショッピングモールを作ればなんとかなる、という時代は過ぎ去った。ここ数カ月で「廃墟モール」の話題が、特にネットニュースを中心に話題になることが多いが、それはショッピングをめぐるこうした状況も反映している。
こうした状況を背景に、それぞれのショッピングモールでは、商圏などを踏まえたポジショニングの変化が行われている。ピエリ守山もその一例だと思われるが、これは全国的に起こっている変化である。
例えば、茨城県笠間市にある「イオン笠間」は、近隣の「イオンモール水戸内原」とカニバリズム、所謂「食い合い」を起こした結果、施設の一部がガラガラ、いわばピエリ守山のような「廃墟状態」になっていたが、ここ数年はフードコートの真ん中に子供用のスペースを作るなどしてファミリー需要に対応できる「日常化」に舵を切っている。同じイオングループ内でもこうした変化を観測することができ、ショッピングモール/センターの中でのポジション移動が頻繁に起こり始めている。こうした流れの中で、全国の廃墟モールも、新しい活路を見出す際に近隣施設との「役割分担」を否が応でも意識するようになるであろう。
ピエリ守山の変化は、こうしたショッピングモールをめぐる状況を、先駆的、かつ顕著に表している例なのである。
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