サムスン「Galaxy S26」が示すAIスマホの"次の段階"とは ──85%が使いこなせないAIの壁に挑む「先回り」戦略と日本同時発売の勝算

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スマートフォンの覗き見防止機能には先例がある。シャープはAQUOSシリーズで「ベールビュー」と呼ばれる機能を長年提供してきた。液晶パネル内にスイッチパネルを設け、電気的に視野角を狭める仕組みで、フィーチャーフォン時代から搭載していた。ただし、この技術は液晶ディスプレイに依存しており、AQUOSが有機ELに移行したAQUOS R6(2021年)以降は搭載されていない。

サムスンのプライバシーディスプレイは、有機ELパネルに光を真っすぐ飛ばすピクセルと広く飛ばすピクセルを均等に配置し、プライバシーモード時には真っすぐなピクセルだけを発光させる仕組みで実現した。有機ELで覗き見防止をハードウェアレベルで実装した点に技術的な新しさがある。

さらに、特定のアプリだけを見えなくしたり、通知のポップアップ部分だけを隠したりと、保護の範囲をユーザーが細かく設定できる。

通知のポップアップだけをプライバシーディスプレイで保護している状態。画面全体ではなく通知部分のみ隠せる(写真:筆者撮影)

シャープのベールビューが画面全体のオン・オフだったのに対し、アプリ単位や通知単位で制御できる点がGalaxy S26の差別化ポイントだ。

ハードウェアの進化点

プロセッサにはSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyを搭載した。OSはAndroid 16を採用している。

Galaxy S26 Ultraは60Wの超急速充電に対応し、30分で0%から75%まで充電できる。Galaxy史上もっともスリムなUltraモデルでもあり、ベイパーチャンバーを大型化して放熱性能を21%向上させた。

Galaxy S26 S26+ S26 Ultra
背面から見た左からGalaxy S26、S26+、S26 Ultra。Ultraは4眼カメラを搭載している(写真:筆者撮影)

カメラはS26 Ultraが2億画素の広角と5000万画素の望遠(光学5倍)を搭載した。絞りの改良でSシリーズ史上もっとも明るいカメラとなり、暗所撮影の「ナイトグラフィービデオ」の画質が向上した。動画撮影では新たに水平ロック機能を実装し、端末を最大360度回転させても水平を維持する。

水平ロック
水平ロック機能のデモ。端末を回転させても映像の水平が維持される様子をモニターに出力していた(写真:筆者撮影)
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