ハード先行で用途曖昧だったAI PC、レノボ「Qira(キラ)」が示す普及のリアルと次の成長条件とは

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パーソナルなデータを安全に活用するには、端末側の処理能力が必要になる。AI PCに搭載されたNPUは、まさにそのためにある。ハードウェアとソフトウェアがようやく噛み合った。

日本企業のAI活用は成果が出ている

レノボは世界各国のCIO(最高情報責任者)を対象に「CIO Playbook」という調査を実施している。アジア太平洋地域では約900名、日本では150名のCIOから回答を得た。

IDCと共同で実施した「CIO Playbook」の調査結果を示すスライド
IDCと共同で実施した「CIO Playbook」の調査結果を示すスライド。日本のCIOの83%がAI投資からプラス効果を得ていると回答した(写真:筆者撮影)

調査結果で目を引くのは、日本企業のAI投資に対するROI(投資対効果)の期待値だ。アジア太平洋地域で最も高く、1ドルの投資に対して3倍以上のリターンを期待しているという。

なぜ日本は期待値が高いのか。バブ氏は「最初の結果が非常に良かったので、積極的に考えている」と分析した。

「日本は技術の評価に時間をかける。しかし使いこなし方を見ると、非常に効果的だ。AIに関しても、パイロット版にじっくり時間をかけたが、それを通してしっかりとしたユースケースを確立した」

製造業でもサービス業でも、導入企業は着実に成果を出している。慎重に評価し、確実に成果を出す。日本企業らしいアプローチが、ROI期待値の高さにつながっているとバブ氏は見ている。

バブー氏
バブ氏は日本企業のAI活用について「パイロット版にじっくり時間をかけたが、しっかりとしたユースケースを確立した」と評価した(写真:筆者撮影)

一方で課題も明らかになった。バブ氏によれば、AI導入を進める企業が直面する課題は3点に集約される。

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