ハード先行で用途曖昧だったAI PC、レノボ「Qira(キラ)」が示す普及のリアルと次の成長条件とは
バブ氏はこう説明した。
「どんな技術にもサイクルがある。インターネットでもWi-Fiでも同じだった。まずハードウェアが登場し、次にソリューションやサービスが生まれ、その後に技術が普及する。AIもまさに同じ段階にある」
AI PCはハードウェアが先行していた。NPUという処理能力は備わったが、それを活かすソフトウェアが追いついていなかった。
パーソナルAI「Qira」で何が変わるのか
レノボは2026年1月のCES(米ラスベガスで開催される家電見本市)で、パーソナルAIエージェント「Qira」を発表した。バブ氏は、これがAI PC普及の転換点になると力説する。
Qiraは、PC、スマートフォン、スマートウォッチなど複数のデバイスに存在するデータを横断して活用できる。スケジュール、メール、購買履歴、健康データなど、個人のあらゆる情報にアクセスし、ユーザーの代わりに判断や作業を行う。
「1つのエージェントがパソコン、スマホ、スマートウォッチといろんなデバイスに入って、全部をつないで、私個人のパーソナルAIになってくれる」
具体例として、バブ氏はコーヒーの注文を挙げた。「コーヒーを注文して」と指示すると、過去の購買履歴から「牛乳は嫌いでオーツミルクを好む」という情報を学習しており、自動的にオーツミルク入りのコーヒーを注文する。一方、「東京の天気は寒いのか」と聞けば、クラウド上の気象データにアクセスして回答する。
Qiraのようなエージェントが登場したことで、「だからAI PCが必要」という理由が生まれた。NPUの処理能力を活かす用途がようやく見えてきた。





















無料会員登録はこちら
ログインはこちら