中国半導体SMIC「フル稼働」でも減益の理由。10~12月期は投資負担が重く、AI向け需要急増でメモリー逼迫

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ただ25年通年では、売上高が前年比16%増の93億2700万ドル、純利益は前年比39.1%増の6億8500万ドルの増収増益だった。販売数量増、設備稼働率の改善、製品構成の変化が増益につながったとしている。

膨らむ設備投資需要が、高稼働率が続く中でも利益を圧迫している。写真はSMICの生産施設内部(同社ウェブサイトより)

決算資料によれば、SMICの設備稼働率は依然として高水準を維持しており、10~12月期は95.7%となった。前期比では0.1ポイント低下したものの、前年同期比では10.2ポイント上昇し、フル稼働に近い繁忙状態が続いている。

AI向け需要がスマホ向けを押しのける

現在、AI関連需要の拡大を背景に、メモリー半導体市場は「スーパーサイクル(通常の景気循環を超える好況局面)」と呼べる局面に入っている。影響は上流のファウンドリーから、中流のチップメーカー、下流の端末メーカーに至るまで広範囲に及ぶ。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

2月11日午前の決算説明会で、SMICの趙海軍・共同CEO(最高経営責任者)は、「AIの普及によりメモリー半導体の需要が急増し、特にローエンドから中級品のスマートフォン向けメモリーの需給が逼迫した結果、価格上昇によりスマホ端末を製造するメーカーは調達を減らしている。一方で、AI関連、中・高性能アプリケーション向けの需要は引き続き増加している」と指摘した。

SMICは、26年1~3月期(第1四半期)の売上高について前期比横ばい、粗利益率は18〜20%と予想している。また、26年通期の設備投資額は、25年の81億ドルとほぼ同水準とする計画だ。

(財新記者:劉沛林)
中国語原文の配信は2月11日

※本記事は原文を要約し、日本の読者向けに適宜補足したものです。
財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。2019年末に東洋経済新報社と提携した。

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