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スタートアップM&Aで世界トップを実現する経営とは 半導体再生ウェーハのRSテクノロジーズ社のM&Aを専門家が読み解く

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  • 松本 茂 京都大学経営管理大学院特命教授、城西国際大学大学院教授
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だが、ラサ工業の後ろ盾がなくなった製造現場の人たちも、もう後がなかった。そこからウェーハを再生するプロセスに工夫を重ねて、2週間での納入を実現、その結果、月産9300枚から1万6000枚まで、再生するウェーハの量を増やすことに成功した。

加速度的な成長をもたらしたもの

この納期短縮がブレークスルーとなり、TSMCをきっかけに大口の受注を獲得することで勢いを得て、事業を成長軌道に乗せた。震災後、苦しい経営が続いたが、逆にそれによって会社に一体感が生まれたという。

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2015年には東証マザーズ市場に上場を果たし、その後スケールアップを実現していく。その後、東証プライムに市場変更し、半導体再生ウェーハでの世界市場シェアは33%でトップになった。

上場後、RSテクノロジーズに加速度的な成長をもたらしたのは大型の設備投資と買収である。

上場した2015年には三本木工場の再編・増設と台湾の工場新設に総額77億円の設備投資を実施、その後も投資を続けて2021年には12インチの再生ウェーハの月産生産能力を日本で32万枚、台湾で27万枚、中国で5万枚の64万枚まで拡大した。

さらに、2025年から3年間で日本の三本木工場に128億円、台湾に61億円、中国に65億円を投じて、2027年に月産100万枚まで生産能力を拡大する計画を発表している。

再生モデルのスタートアップM&Aを成功に導くには、買収した成熟事業を急速にスケールアップする経営能力が問われることになる。

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