【大腸・膵臓・食道】専門医が教えるがん検診の正解――内視鏡を受けるべき人は?膵臓をみる新しい検査の可能性、食道がんの検診ポイント

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●膵がん:リスクの高い人を察知する血液検査

膵臓は胃の背中側に位置し、消化液や、血糖値を調整するインスリンを分泌する臓器だ。

膵がんは早期発見が難しく、その理由として、自覚症状が乏しいことや進行が速いことなど、が挙げられる。今のところ有用ながん検診(対策型検診)はないが、早期に発見して治療できれば、ある程度の長期生存が見込まれることがわかっており、検査法の研究が進んでいる。

研究の1つが、「アポリポプロテインA2 アイソフォーム(ApoA2-i)」というタンパク質の測定だ。血液検査でできる。中島医師に解説してもらおう。

「これは膵がんの有無を直接調べるものではなく、がんがあることで生じる膵臓の機能低下を見る検査です。早期膵がんを拾い上げるバイオマーカーとして期待されています」

ApoA2-iが陽性の場合、超音波内視鏡、CT、MRIといった画像検査を受けることで、膵がんの早期発見につながる可能性があり、すでに膵がんリスクが高い以下のような人に行われている。

*膵臓の嚢胞(のうほう:水の袋のようなもの)がある人
*膵がんに罹患した家族がいる(いた)人
*慢性膵炎や糖尿病の人
*肥満、飲酒、喫煙といった因子がある人

「過去に人間ドックなどで膵臓に嚢胞があると指摘された人は、膵がんのリスクが高い。慢性膵炎や糖尿病なども、膵がんのリスク因子として知られています。肥満はリスク因子であると同時に、人間ドックで実施される超音波検査で膵臓が見づらくなるという問題もあります」(中島医師)

ApoA2-iは、すでに保険診療でも使われ始めているので、「今後は検診のオプションとして採用する施設も増えるのではないか」と、中島医師は見ている。

顔が赤くなる人は要注意

●食道がん:飲酒で顔が赤くなる人は胃内視鏡時にチェック

食道がんは、喫煙と飲酒が2大リスク因子だ。

「タバコの害というと肺がんが頭に浮かびますが、食道がんにもよくありません」と中島医師。飲酒についても、食道がんのリスクを「確実に増加」させることがわかっている(国立がん研究センター発行「科学的根拠に基づくがん予防法」第3版)。

「特に、お酒を飲むと少量でも顔が赤くなる『フラッシャー』と呼ばれる体質の人は、注意が必要です」と中島医師は指摘する。

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