専門医が教えるがん検診「ムダな検査」「必要な検査」――【肺がん】CTが必要な人・不要な人の違い【子宮頸がん】内診が嫌な人の注目の検査とは?

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呼吸器内科医でもある桑野医師によると、基本セットである胸部エックス線(レントゲン)は肺の部位によっては影(がん)が見えにくく、基本的に2人の医師で行われる判定(読影)でも見逃す可能性があるそうだ。

そうしたデメリットを考慮し、画質に優れたCTをオプション検査として採用している検診施設もある。桑野医師は、「通常のCTの場合、1回の被曝量は胸部エックス線に比べて何十倍となるが、毎年受けたとしても、“健康に影響を与えるほどではない”とされている」と説明する。

CTによる肺がん検診を受けたほうがいいのは、次のような人だ。

・喫煙指数(1日のタバコの本数×喫煙年数)が600以上の人(過去に吸っていた人も該当する)
・家族に肺がん患者がいて、自分も肺がんになっていないか不安な人(後述する「検診の不利益」を理解したうえで)

 

●子宮頸がん:20歳以上で「細胞診」を2年に1回

20歳代後半からの発症もある子宮頸がんも、対策型検診が行われているがんの1つだ。

婦人科医でもある齊藤医師は、「医師が子宮頸部を専用のブラシでこすって採取した、細胞の形の異常を調べる子宮頸部擦過(さっか)細胞診によって、子宮頸がんによる死亡率の低下が世界的に認められています」と解説する。ただし、任意型検診には細胞診が含まれていない場合もあるので、注意する必要がある。

対象となるのは、以下のような人だ。

・20歳以上の女性(2年に1回)

「内診台が嫌」な女性に朗報

子宮頸がん検診を受けるには内診台に乗らなければならず、それが心理的な負担になっている女性もいるだろう。そんな人たちに朗報なのが、主に性交渉で子宮などに侵入するヒトパピローマウイルス(HPV)感染の有無を調べる検査だ。

感染しても、約9割の人は2年以内に排除できるが、感染が持続すると細胞に異常をきたし、がんになる可能性がある。

齊藤医師によると、HPV検査も医師による子宮頸部の擦過が必要だが、結果が陰性なら、次の検診は5年後でよい。仮に検査の直後にHPVに感染したとしても、がんが発症するまで少なくとも数年~十数年、長ければ数十年はかかるからだ。

HPV検査で陽性の場合は、同じ検体を使って細胞診が行われるので、再度受診する必要はない。

細胞診の結果で、さらに組織診断(病気が発症していないかをみる)が必要かどうか判定される。細胞診が正常で、直ちに組織診断をする必要がないとされた場合は、1年後に再びHPV検査を受ける。

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