【専門医が解説】健康寿命延ばす《長寿菌》を殺す身近な食材! 100歳まで元気な長寿の腸を調べてわかった秘密とは
100歳前後まで元気に生きる人の腸内細菌を詳しく調べると、単に「善玉菌が多い」という単純な特徴では説明できないことが分かってきました。
注目すべきは、『特定の菌が一つ突出するのではなく、複数の有益な菌がバランスよく共存している点です。
長寿者の腸内では、ビフィズス菌、酪酸産生菌、アッカーマンシア属といった菌が “多様性を保ちながら共存”しています。この状態が、いわば「菌の黄金比」です。
医学的にも、腸内細菌の多様性は健康寿命と強く関連することが示されています。実際に100歳を超えても元気に暮らしている人の腸内では、加齢にもかかわらず若年者に近い腸内細菌の多様性を維持していることが報告されています。(※1)
多様な菌が共存する腸では、炎症を抑える物質や腸粘膜を守る代謝産物が安定して産生されます。つまり、長寿者の腸は「菌の数」ではなく、「炎症を起こしにくい菌のバランスが保たれた状態」にあるのです。
ビフィズス菌・酪酸産生菌が生む「短鎖脂肪酸」の力
長寿者の腸内環境を語る上で欠かせないのが、『短鎖脂肪酸(Short Chain Fatty Acids:SCFA)』の存在です。
短鎖脂肪酸とは、食物繊維をエサに腸内細菌がつくり出す物質で、代表的なものに「酪酸、酢酸、プロピオン酸」があります。これらは単なる「腸の副産物」ではなく、全身の健康と老化速度を左右する重要な働きを担っています。
短鎖脂肪酸の中でも特に注目されているのが酪酸です。これは腸粘膜細胞の主要なエネルギー源であり、腸のバリア機能を支える重要な働きを担っています。



















