その経験から学んだのは、「相談を受けるにもエネルギーが必要」だということです。相談を聞くことは必ずしも「解決してあげること」ではありません。ただ共感して耳を傾けるだけでも十分であり、無理に背負い込む必要はないのです。
また、相手を大切に思うならこそ、線を引く勇気も必要です。無理をして聞き続けると、相手は「この人はいつでも受け止めてくれる」と依存的になってしまいます。だからこそ、「今日は疲れているから明日でもいい?」と伝えることは、相手の自立を促す優しさでもあるのです。
無理して付き合い続けると、結局関係は長持ちせず、相手のためにもなりません。自分が壊れるほどの思いやりは、誰のためにもならないのです。無理のない範囲で相手を助けること。それができて初めて、自然体の優しさを向けられるのだと思います。
無理に相手に合わせなくていい
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「都合が合わなくてごめんね」と柔らかく伝えてみる
行きたくないのに誘われたとき、あなたはどうしていますか?
学生時代の友人から久しぶりに「みんなで会おうよ」と誘いが来たことがありました。懐かしい気持ちはあるものの、正直あまり気が進みませんでした。社会人になってからその人とは価値観や話が合わなくなっていて、一緒にいても前ほど楽しく感じられないのでは……と思ったからです。
それでも「自分だけ参加しなかったら、変に思われるんじゃないか」「久しぶりに会えばまた楽しいかもしれない」と迷いもありました。みんなが集まる中、自分だけ行かないというのは、なんとなく後ろめたい気持ちがあったのです。
でも、当時は仕事も忙しく、休みの時間を削ってまで会うのは正直つらいと感じていました。最終的に、自分の気持ちを優先して「ごめん、今回は都合が合わなくて……」と丁寧に断りました。思ったよりもあっさり「また今度ね」と返ってきて、ホッとしたのを覚えています。
無理に相手に合わせ続けることは、優しさではなくただの自己消耗です。むしろ、こちらが「今回は会えない」と伝えただけで文句を言ってきたり、関係がぎくしゃくするようなら、その人はあなたを本当に大切に思っていないのかもしれません。そういう関係はあなた自身にも良くないし、いずれ自然に消えていくものです。
断ることは決して相手を突き放すことではなく、「この関係なら断っても大丈夫」と信頼しているサインでもあります。逆に、はっきり断れないのは「相手を思いやっている」ように見えて、実は自分を大切にできていないサインでもあります。
その友達とは会う頻度は減ったものの、今も細く長く交流は続いています。会いたくないときに断れる。それが、本物の関係の証なのかもしれません。「会えない日」を受け入れられる人だけが、「一緒にいたい人」になれるのだと思います。





















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