「あの人、影が薄くて口数も少ないな」→そんな《地味な部下》の"働きぶり"ほど注視すべき理由

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具体例をお話ししましょう。

筆者の会社には、地方在住の部下Sさんがいます。

彼女とは5年来の関係ですが、実はリアルで対面したのは2回だけ。

普段の彼女は、在宅でバックオフィスの仕事をしています。

最初に出会った時、Sさんはとても大人しく、自分の意見をあまり言わないタイプの人でした。本当は表現したいことや思いがありながらも、自信を持てずに口を閉ざしている印象がありました。

みんなでオンライン会議をしている時も、Sさんは影が薄い印象を持たれやすかったように思います。

得意分野で活躍できるチャンスをつくった

そこで筆者はSさんに発言や積極性を強いるのではなく、お願いしたことを着実に進めてくれるがんばりに目を向け、褒めることで受容することを心がけました。

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その上で、少しずつチャレンジをさせ、さらに彼女の得意分野である、絵やデザインの特性を生かして活躍できるチャンスをつくったりしました。

そして、成果を出した時には感謝とともに「次も期待しているよ」という期待の言葉をかけることで、彼女の安心感を徹底的に担保し、「自分を出しても大丈夫」「成長するって楽しい!」と思ってもらえるように努めました。

すると彼女の態度に少しずつ変化が見られるようになりました。

自分の行動が受け入れられているという安心感から、人前で自分の意見やアイデアを堂々と発言できるようになり、周りの人たちにも「こうしたほうがいいと思うよ」などとアドバイスするようになったのです。

筆者から見ても、急に別人のようにしっかりしてきたのを感じました。

今、Sさんは「この会社で人生が変わった。ここにいると成長できると感じている」と語ってくれています。

リーダーには、他の人がほとんど気づいていないような部下のがんばりに目を留める観察眼が求められます。

チーム内には自己アピールを苦手とする地味なタイプの部下もいます。

「地味=活躍していない」と捉えるのは間違っています。

地味な部下の仕事ぶりこそ、注意深く観察しましょう。

地味な部下の隠れた活躍を承認すると、部下は「リーダーは私を見てくれているんだ」という安心感を得ます。

安心感が担保されると、少しずつ主体性が生まれ、さらに自分の特性を伸ばすという好循環が生まれます。

竹下 綾美 経営者、工学博士、ブランディング講師

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たけした あやみ / Ayami Takeshita

4社のオーナー経営者。理系の高機能プラスチックスの研究者として14年以上企業に従事、2018年には慶應義塾大学にて博士号(工学)を 取得。 研究者時代には、プロジェクトリーダーとして最大15の研究プロジェクトを同時進行させ、すべてのプロジェクトを成功に導く。現在は、株式会社Bright Museなど4社を経営しながら、ブランディング講師として【全ての人の才能を開花させ、人生を輝かせる】ことを使命に、10年間で、延べ3000人以上を指導している。自身の経験から、感覚的な生き方に理系的な視点を組み合わせることで人生を成功に導く『ロジカルキャリア』という思考法を確立する。 

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