絶対にマネできない、
ジェームズ・ボンド 7つの仕事術
世界最強のスパイが実践する「勝ちパターン」とは?

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"仕事術 006"
オシャレは無理してでもキメろ!

一説によると、人の印象の8割は見た目で決まるという。ビジネスシーンにおいても身だしなみは相手を見極める重要なファクター。逆に言えばTPOをわきまえたオシャレさえしていれば人から信用を勝ち取るのは簡単だとも言える。この心理を巧みについているのがジェームズ・ボンドだ。
 彼のファッションは常にダンディズムにあふれている。トム・フォードの細身のスーツを身にまとい、腕にはオメガの腕時計をのぞかせる。コーディネートは伝統のクラシック。黒スーツと白シャツ、グレースーツとブルーのシャツといった王道を好む。胸にはポケットチーフ、袖口にはダブルカフスと小物も忘れない。ひと目見れば経済的余裕・社会的名声といったものを持っているのがわかるスタイルは、見る人の信用を一瞬で勝ち取るオーラにあふれている。
 さらにボンドは豪気なことに、オシャレをしたまま陸海空ところ構わず過激なアクションを繰り広げる。スーツをオシャレに着こなすには、シルエットの美しさを強調するためサイジングが大切。つまり、ピタッとしている。本来であれば、タンクトップやTシャツのほうが戦いやすいのは言うまでもない。しかしボンドはスタイルを貫き、戦闘中のスリリングな場面でも、わずかな時間があればダブルカフスを直すしぐさすら見せる。この一点からもボンドがいつ何時もオシャレに気を使い、高級スーツや腕時計を体の一部として着こなしていることがわかる。上辺だけ着飾っていては真に人を信用させることはできないことをボンドは知っているのだ。
 一流の男になりたければオシャレを手抜きしてはいけない。こだわりがあることは、自分の望むものを理解しているということ。意思決定力の強さにも通ずるのである。

"仕事術 007"
ときには愛すら捨てろ!

ビジネスの世界では、成功を忘れろという言葉がある。過去の栄光にすがっていては新しい成功を得られないという意味だが、自分が心の拠り所にしているものであっても、ときには捨て去る勇気を持つべきということだ。この点において、ボンドは世界中の誰よりも偉大な勇気と決断力を持っている。
 ボンドの愛車はアストン・マーティン。他人から奪った車はさておき、公私問わず移動は必ずこの高級車を使うのが彼のこだわりだ。だが、このいわゆるボンドカーはミッションのたびに大破、炎上、スクラップ化するのが恒例となっている。それはボンドが目的のためなら、1台1000万円以上する車を犠牲にすることをいとわないからだ。実社会でも、「ここで車を大事にしていては成果を上げられない」と悟ったら、迷わず営業車を犠牲にする勇気を持ちたいものだ。
 さらにボンドは愛をも捨て去ってしまう。ボンドが仕事で出会う女性、通称ボンドガールたちは、往々にしてボンドと関わったことが原因でこの世を去る。ボンドと彼女たちの関係は一夜限りまたは短期間のラブアフェアであることが多いが、多かれ少なかれ好意を持った女性が亡くなることに心を傷めないはずがない。しかしボンドは心の傷を表に出すことはない。おそらく内に秘めた怒りをモチベーションに変えて、タスク達成に向けて邁進しているのだろう。

 

いかがだっただろうか。ジェームズ・ボンドの仕事術は、ビジネス書では学べないものばかり。ぜひ最新作『007 スペクター』で、彼が実践する哲学とノウハウに触れてみてほしい。

『007 スペクター』
12月4日全国ロードショー(11月27~29日先行上映)
シリーズ24作目となる最新作。ボンドはある人物からの指令でメキシコ、ローマを訪れる。遭遇した敵との死闘を通して、悪の組織「スペクター」の存在を突き止める。スペクターの正体とは? そしてボンドが迎える結末とは? 詳しくはこちら
facebook.com/JamesBond007JP