ソニー・ピクチャーズ

絶対にマネできない、
ジェームズ・ボンド 7つの仕事術
世界最強のスパイが実践する「勝ちパターン」とは?

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"仕事術 003"
部下は使い倒せ!

会社組織では上司の他、同僚や部下と仕事をこなすことも多い。特に自分がトップとなってチームで仕事にあたる場合、仕事の成果とは別に、部下をどのように動かすかというマネジメント手腕も問われることとなる。最近は部下に嫌われることを恐れてきつい指示が出せないという声も聞くが、そこは心を鬼にして、命令すべきところは命令し、人を動かすのが優秀なビジネスマンだ。
 1人で仕事をしていると思われがちなジェームズ・ボンドにも彼をサポートする仲間がいる。MI6長官秘書のマネーペニーと装備開発担当のQは、部下でもあり、ボンドのよき理解者。ボンドはこの2人を自分の仕事のために徹底的にこき使う。マネーペニーには、仕事中知りたい情報があれば深夜であろうと電話で叩き起こし、至急のマーケティングリサーチをさせる。Qに至ってはさらにきつい。彼から提供された装備は戻さないし、彼が他エージェントのために用意した市場価値ウン億円の営業車もコンセンサスをとらずに乗って行く始末。ボンドは2人を、文字通り自分の手足のように使い、仕事を遂行するのだ。考えてみればボンドが仕事で成果を上げることは、MI6の業績、英国の国益となり、ひいては2人にもメリットがあるはず。ならば、変な気遣いなど無用というわけだ。ただし、部下を使い倒すためには、日頃から強い信頼関係を築いておくことが前提なのは言うまでもない。

"仕事術 004"
オンナの扱いを極めろ!

女性にモテる男は仕事ができる……認めたくないことだが、そんな傾向を感じたことはないだろうか。たとえば雑談力、交渉術など、ビジネスに求められる対人コミュニケーションでは、恋愛スキルが役に立つ。また、プライベートで女性との場数を踏むことは、同僚や取引先の女性を味方につけ、より仕事を思い通りに進めることができる。ボンドも先述のマネーペニーと信頼関係を築くことで優先的に彼の仕事をサポートしてもらっているし、手がかりがないときに何か秘密を知っていると思しき女性を口説き落とし情報を聞き出した例は数え上げればきりがない。
 そんなボンドの女性へのアプローチは押しの一手。相手の気持ちなどお構いなしで、自分の気持ちばかりをぶつけていく。すると不思議なことに全ての女性がボンドに心を開き、秘密にしていたことまで打ち明けてしまうのだ。おそらくボンドにとって苦手な女性というのは存在しない。全ての女性は自分の味方になると考えているかもしれない。そういう風にしか思えないほどの揺るぎない自信が、ボンドの人間的魅力の一つになっているに違いない。 

"仕事術 005"
出張は秒速で行け!

企業の海外進出といえば、かつては製造コストを下げる目的が中心だったが、近年は旺盛な新興国の消費力を求めての市場開拓のためなど、いまや事業規模の大小を問わずグローバル化を避けては通れない。テクノロジーの進歩により、出張せずともメールやWEB会議で快適に要件を済ませられるようになったものの、なぜ一流のビジネスマンは世界を飛び回るのか。自分の目で、足で、じかに確認・交渉することの重要性を理解しているからだ。無論、ボンドもその一人である。
今まで彼がスパイ行動という名目で訪れた国は約50カ国、海外出張で移動した回数は実に150回近くに及ぶと言われている。海外へ行くとなると時間も費用もかかるから事前に入念な調査を、と思うかもしれないが、ボンドはとある現場で聞いた一言や簡単な言葉を見聞きしただけで、次の瞬間には現地へ飛んでいるのだ。普通の人なら、「そんな心もとない手がかりだけで海外まで行って、何もなかったらどうしよう……」と迷うかもしれない。だがボンドはそんなことは絶対に考えない。海外で次の気になる要素を見つけたら、出張先から出張先へ秒速で移動する荒業さえこなし、最終的には必ず上司や部下を納得させるだけの成果を上げる。
 身軽に行動するために荷物はスーツケースと仕事道具のアタッシェケースのみ。スーツケースの中は基本的に衣類のみと言われている。真偽の程は明らかではないが、無駄なものは持たないストイックさはボンドらしい。

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