僕は地元・茨城に拠点を移し、「ADACHI HOUSE」の立ち上げ準備と音楽イベントの企画、さらに行政と連携した若者向けプロジェクトを同時に走らせていた時期がありました。
最初のうちは、すべてが順調に見えました。
自分が動けば前に進むし、判断も早い。
ところが、気づけば連絡はすべて僕に集まり、細かい判断も全部僕待ちになっていました。
会議で決まらなかったことが、あとから個別に僕に送られてくる。現場からの確認も止まらない。忙しいというより、常に“自分待ち”で止まっている感覚でした。
どのプロジェクトも、僕の返事ひとつで止まり、僕の判断ひとつで動く。それは安心ではなく、息苦しさでした。
そのとき初めて、これは頑張りすぎではなく、設計そのものが間違っているのだと気づきました。
完璧にやろうとするほど、人は入れなくなる
独りで頑張る人ほど、無意識に完璧を目指します。
自分でやったほうが早いし、失敗も少ないと思ってしまう。僕もまさにそうでした。
実際、後から「手伝いたい」と声をかけてくれる人はいましたが、そのときの僕は、「もう決まっているから大丈夫です」と言ってしまっていたのです。
今振り返ると、その一言でプロジェクトの扉を閉じていました。
完璧に整えられた現場には「人が入る余白」がありません。
結果として、誰も関われず、すべてが自分に戻ってくる構造を自分でつくっていたのです。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら