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「日テレの報道はやらせだ」「高市潰しの印象操作」と炎上…《外国人による奈良公園のシカ暴行》をめぐる"不毛な論争"がくり返されるワケ

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授

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「奈良公園のシカ」が度々、論争に巻き込まれている(写真:まちゃー/PIXTA)

奈良公園のシカが突然、注目を集めている。

9月22日、高市早苗前経済安保担当相が、自民党総裁選への出馬表明会見で、「外国人観光客が奈良公園のシカに暴行を加えている」という発言を行った。

これを受けて、9月29日放映の日本テレビ系「news every.」で実態を検証。

その中では、SNSで拡散されているシカに暴行を加える動画について「外国人観光客と断定できず」と評価している。また、現地のガイドや飲食店経営者が「攻撃的な観光客は見かけない」とするインタビューを放映した。

「外国人による“シカ暴行”」を巡る議論

これに対して、ネット上では「やらせだ」といった批判や、インタビュー対象者に対して誹謗中傷したり、個人を特定しようとしたりするコメントが拡散。「高市潰しの印象操作」という批判まで起きるに至っている。

日本テレビは公式サイト上で、同ニュースについて「取材で確認が取れた情報をお伝えしたもの」とし、「取材にお答えいただいた方や無関係の方に対し、誹謗中傷や迷惑行為等を行うことは、厳に慎んでいただきたくお願い申し上げます」とするコメントを発表した。

いったい何が真実なのか? ファクトチェックをすればするほど、メディアへの批判や、信じる人と信じない人の分断が加速してしまう。この状況を打開する方法はあるのだろうか?

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【「前哨戦」はすでに起こっていた】

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