5位は中央区で、購入時に5641万円だったものが、現在の中古成約時価は ちょうど1億円で、値上がり益は4359万円となり、値上がり率は77%と23区中4位となる。中古成約時価が1億円を超えているのは、6位から8位までの品川区、豊島区、目黒区までとなる。ここまでが、現在ファミリータイプの中古マンションが1億円で買えなくなったエリアとなる。今、1億円以下で買うには、10位の文京区の9681万円や11位の世田谷区9791万円となる。
9位は江東区で、5,068万円が8,777万円となり、73%も上昇している。世帯年収600万円にとって、最もコスパが良かったのは江東区で間違いないだろう。
同様のコスパを見せたのは、12位の墨田区で、4316万円が7056万円に値上がり、63%上昇した。13位の台東区も、4348万円が6810万円に値上がり、57%上昇している。これは日比谷線・銀座線・半蔵門線・総武線に乗れば電車一本で都心への通勤アクセスの時間が短いことが強く影響している。少子化の中、共働き夫婦ニーズから城東エリア人気となっていると考えたほうがいいだろう。
23区でワーストはどこか?
逆に、この近辺の価格帯で値上がり率が高いとは言えないのは、世田谷区(中古成約時価9791万円)の45%、中野区(同7980万円)の44%、杉並区(同8784万円)の37%となる。杉並区のこの数字は23区でワーストとなる。戸建立地であり、マンション立地ではないということなのだろう。資産性は郊外に行けば行くほど落ちる。特に、戸建と検討が被るエリアは下がりやすい傾向が強い。
最後に、価格が安い割には値上がり率が最も高いのは、荒川区だった。4051万円が6345万円になり、57%上昇している。この上昇率は23区内12位で、駅で言うと、西日暮里・日暮里・南千住・三河島・町屋などが狙い目になる。
今回のデータを掲載しておこう。予算の範囲内で、値上がり率が高いところを選ぶと自宅が資産として膨らみ、人生のリスクを軽減してくれる可能性がある。それは、離婚や親の介護での近居や老後のための蓄えなど様々なことに及ぶ。ここまで情報が開示されているのだから、学習して賢い選択をしてほしいものである。
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