吉村洋文が語る≪大阪・関西万博≫「うれしい悲鳴」と「ポスト万博」戦略

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塩田:ここまでの選挙の結果を見ますと、維新は比例代表選挙の総得票で、21年の衆院選は805万票、22年7月の参院選も785万票を獲得したのに、 24年の衆院選では511万票でした。参院選の比例代表では、過去の例を見ると、大きくとらえて約 100万票で1人当選という感じです。であれば、600万票を獲得できれば、6議席が取れる計算になります。

吉村:われわれの目標は政策の実現で、政党として自分たちの理念を大切にして、訴えています。数の勘定よりも、自分たちで考えるべきこと、必要と思う政策を訴えて、それに対する審判を仰ぐのが選挙だと僕は思っています。選挙の結果については、維新の場合、選挙後に特別党員によって評価するという仕組みがあります。選挙は結果、公約の実現、約束を守る、掲げた政策を一所懸命やったほうがいいという考え方です。

塩田:もう一つ、数について、7月の参院選では、自民党と公明党の連立与党の合計議席数が、衆議院に続いて、参議院でも半数割れとなるのかどうかは、大きな焦点ではないかと思います。維新はその点について、どういう姿勢で参院選に臨む考えですか。

参議院での与党の過半数割れを目指す

吉村:参院選では、参議院での与党の過半数割れを目指すべきだと思っています。それが政策実現につながると思いますので。参院選の場合は、それぞれ都道府県の選択ですから、できるだけ野党が自民党と1対1の勝負に持ち込むべきです。

そのためにはどうするかと考えたとき、僕は定数1の選挙区での候補擁立について、野党間で予備選をやったほうがいいと思っています。これをやると、自分の党の候補者を立てられなくなる可能性もあり、一方で比例代表の得票が減るかもしれない。それでも、僕はやるべきだと思っている。

勝敗ラインとか、比例の票の獲得目標というよりも、いろいろな意見が政策に組み込まれたり、実現できたりする政治を目指すべきだと考えていて、それには、与党の過半数割れを目指すのがいいので、野党間の予備選もやるべきだと思っています。

今、国民民主党は、やらないと言っていますが、1人区では立憲民主党とも重なっているところがあるので、そういうところは予備選をやるべきだという考え方です。完全な形ではありませんでしたが、和歌山県と岐阜県で予備選が実現し、和歌山県は維新、岐阜県は立憲民主党となりました。

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