吉村洋文が語る≪大阪・関西万博≫「うれしい悲鳴」と「ポスト万博」戦略
塩田:大阪府知事の任期は2027年4月まであります。万博終了後の維新トップとしての役割をどう考えていますか。
吉村:とにかく万博を成功させて、選挙で掲げた公約を実現することです。
塩田:6月の政党支持率調査では、朝日新聞2%、共同通信4.9%、時事通信1.6%で、自民党、立憲民主党、国民民主党に大きく引き離されています。昨年の衆院選の前から支持率低迷が続いていますが、維新のトップとして党をどう舵取りにしていく考えですか。
吉村:荒波の中です。政党支持率も厳しいですが、少しずつ着実に前進していると思っています。焦る必要はないと感じます。政党だから、もちろんいいときもあれば、辛くてしんどいときもあるのは当たり前ですけど、大事なのは掲げる理念をぶれずにしっかりとしたパーパスを持って伝え、前に進んでいく、やるべき改革を訴えて着実に実行していくことが大切だろうと思っています。
そのパーパスとは何かというと、次世代のための制度です。みんなでリンゴを手にするのではなく、リンゴがなる土と木を育てていく。政党として維新が目指すべきパーパスはこれだと思っているんです。
参院選は「少しでも仲間を増やす」が目標
塩田:7月の参院選で、目標として勝敗ラインはどこに置いていますか。
吉村:公認候補の全員当選がまず目標です。去年の代表選でも訴えましたが、その上で、今の厳しい状況の中でも、仲間を現在以上に増やす。
塩田:維新の参議院議員は、今年7月の参院選での改選組が5人、非改選組が12人で、現在は計17人です。3年前の22年の参院選では17人が当選していますが、前回並みの17人の当選を目指す考えはないのですか。
吉村:現有の議席が今の実力ですから。プラス1の6人でも、簡単に取れるとは思わないですね。基本的には公認した全員の当選を目指しますが、先述したとおり、昨年の衆院選で野党の中で一人負け、数を減らしたという厳しい状況から、党を立ち直らせていくと考えたときに、僕は去年の代表選のときから「参議院で少しでも仲間を増やす」と言ってきた。その点は今も変わりがありません。
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