金地金や純金積立､投資信託など ｢金投資｣は意外に多彩。純金積立なら月1000円で定額購入できる

金地金は、田中貴金属工業と三菱マテリアルを筆頭に、石福金属興業や徳力本店、日本マテリアルなどの地金商で買える。これらは地方のジュエリーショップや時計店などを特約店としている。大手の三菱マテリアルを例に挙げると、東京・丸の内と名古屋、大阪で直営店「ゴールドショップ三菱」を運営。来店するには事前予約を求められ、店舗のほか、オンラインでの購入も可能である。

田中貴金属では平日午前9時30分、三菱マテリアルでは10時に、円建ての「店頭小売価格」と「店頭買取価格」（いずれも消費税込み）が公表され、その日であれば、公表価格で売買を行う。小売価格のほうが買取価格よりやや高い。

公表されるのは金1グラム当たりの価格のほか、同社がサイズごとに取り扱う金地金と金貨の価格だ。店頭用のほかにオンライン用のWeb価格もあり、Web価格のほうがスプレッド（小売価格と買取価格の差の幅）は小さい。

公表された金価格は、市況が大幅に動かない限り、その日中に変更されることはない。ただ、近年では市況の変動が激しいことから、午前10時の価格が日中に変更されることも増えている。

代金の受け渡しは現金が基本

金を購入する際には消費税がかかるが、売却時にも消費税が上乗せされ、その面での損得はない。価格は米ドル建てが世界の主流だが、国内ではドルを円に換算しているため、金価格は為替の影響も頭の片隅に入れておくといい。ドル建ての金価格が一定でも、円安になれば国内の金価格は上昇し、円高になれば下落する。

三菱マテリアルの場合、最小5グラムから最大1キログラムまで、6種類の24金の金地金を扱っており、店頭のほかに電話やオンラインでも購入ができる。今であれば1グラム1万7000円超だから、片手で持てる1キログラムのサイズでも、ざっと1700万円台だ。よくいう「24金」とは、最高純度99.99％を指している。

購入する際には、100グラムでは1本当たり8250円、20グラム・10グラム・5グラムでは同4400円の販売手数料がかかる。売却時にも買取手数料が必要である。