「結婚する気ある?」「年内ぐらいかな」芸人のくっきー!似だけど“のんびり系”男性を射止めた看護師の女性(35)の≪婚活記録≫ 

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「うちは家族仲が悪くないのに兄も私も未婚。せめて私には結婚してほしいと思っていた両親はすごく喜んでくれたし、私自身のメンタルも安定しました。これからは相手探しのことは考えずに済み、頭脳の容量をすべて仕事や趣味に使えるのが嬉しいです」

独特の表現で結婚の喜びを伝えてくれる里香さん。交際から結婚までに2年を費やしてしまったが、一人暮らしだった弘樹さんの生活ぶりを見て安心して前に進めたという一面がある。

「お金の使い方が私と似ている、と思いました。普段の生活では節約をして、旅行や記念日の食事にはまとまったお金を使っています」

生活費はそれぞれが共通の口座に振り込み、その範囲内でやりくりしている。ただし、貯金を目的にはせず、使うときは気持ち良く使う。

確かに、金銭感覚は結婚前に確認しておくことが必要かもしれない。30代半ばにもなると自分の生活スタイルはほぼ固まっているので、倹約家と浪費家がパートナーになるのは難しい。

弘樹さんから受けた居心地の良い第一印象は現在も続いている。里香さんが無理なく自然体で過ごせているのだ。土曜日は仕事を休ませてもらうことにして、カレンダー通りで出勤している会社員である弘樹さんとの時間も大事にしている。

「小さな喧嘩はもちろんあります。でも、何時間も続くことはありません。話し合って解決しています。彼は口数が少ないほうですが、私から質問すれば答えてくれます。『2人の生活で不満に思っていることはない?』と聞いたら、『そのつど言っているから大丈夫』と答えてくれました」

不妊治療は一旦撤退

不妊治療に関しても新婚1年目では弘樹さんが積極的になれなかった。里香さんは無理をせず、2年目に入ってからもう一度話し合い、現在は弘樹さんの同意のもとで努力を続けている。

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本連載の中では最若手である35歳で結婚した里香さん。それでも自分の家族を築くために主体性と継続性が必要不可欠である。40代50代の場合は、仕事の忙しさだけでなく、親の介護や自身の病気などが加わることも少なくない。今から「普通の結婚」をするためには「普通ではない高さのハードル」が何個も待ち受けているのだ。それを飛び越える決意をし、現に飛び越えつつあるすべての人にエールを送りたい。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申し込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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