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「歓楽街のど真ん中」「最安値で2530円」 串カツ田中が"高級トンカツ店"を密かに始動。味はいいけど、上手くいくか疑問に思えたワケ

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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多くの飲食企業が、一つの業態ではなく、いわゆる複数の業態の会社を持つ「飲食コングロマリット」化を進めているが、串カツ田中も遅かれ早かれそのような変化を遂げないといけないわけである。

そこで、「トンカツ」、それも「高級トンカツ」なのである。

各社がトンカツ業態を拡大中

トンカツは客足の時間帯がそこまで問われない。ランチもディナーも両方通用する。加えて、近年増加するインバウンド観光客からも注目を集めていて、これまで串カツ田中にはほぼ来なかった外国人観光客を取り込めるのだ。

こうした串カツ田中側の事情に加え、「トンカツ」という商材にも秘密がある。業界全体を見渡すと意外にも全国チェーンが少なく、ブルーオーシャンなのである。

全国を舞台に活躍するプレーヤーとなると、ロードサイドを中心に展開する「かつや」と、松屋との複合店舗で数を増やしつつある「松のや」、そしてチェーンの中では老舗といってもいい「和幸」ぐらいである。

しかも、「かつや」と「松のや」が500店舗前後、和幸が300店舗程度と、牛丼チェーンやラーメン・町中華チェーンなどと比較すれば、そこまで店舗数が多いわけではない。

複合店舗で店舗数を増やしてきた「松のや」(筆者撮影)
複合型店舗の中はこんな感じ。松屋をきっかけに、松のやにハマる人も少なくない(筆者撮影)

日本ソフト販売株式会社によれば、和食系チェーンの中では、ここ5年ほどでの「トンカツ」系チェーンの躍進がすさまじいという。それだけ各社が徐々に狙い始めているのが「トンカツ」市場なのだ。

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