「歓楽街のど真ん中」「最安値で2530円」 串カツ田中が"高級トンカツ店"を密かに始動。味はいいけど、上手くいくか疑問に思えたワケ
まずはカツを塩でいただく。やはりおいしいトンカツは塩が一番。

次は「名物 ニンニク醤油ダレ」を付けなさい、とのこと。そのあとはソースやからしなどいろいろ試す。
そして最後に、先ほどの「パクチーの謎」が解ける。ご飯の上にカツとパクチー、さらにその上に温玉を乗せ、そこに「ニンニク醤油ダレ」をぶっかける。「特製カツ丼」だ。

この醤油ダレがかなりジャンキーな味で、パクチーの癖の強さをしっかり受け止める。
そこに豚と卵とコメが絡み、「高級トンカツ店」とは思えないような、背徳感のある味わいを演出していた。
串カツ田中がトンカツに目を付けたのはなぜ?
さて、こんな「高級トンカツ店」を串カツ田中が営業するのはなぜだろうか。それは、同店を運営する「串カツ田中ホールディングス」が基本的に「串カツ」業態一本足打法だからである。
「串カツ田中」の業績は悪くない。いや、むしろ非常に好調だ。売上高も営業利益もここ数年、上昇し続けている。
とはいえ、基本的に居酒屋である串カツ田中は夜の時間帯が稼ぎ時であり、以前よりも家族連れや子連れの利用も多くなっているとは言え、飲み会での利用が多いのは変わっていない。また、串カツ自体が何らかの理由で人気がなくなったりでもすれば、一気にその足場は崩れてしまう。
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