JR東「新たな夜行特急」はJR西「銀河」と何が違う? 寝台列車ではないが「車内で横になれる」のは同じ

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さて、気になるのは新たなる夜行特急の価格だが、サフィール踊り子のプレミアムグリーンやグリーン個室の料金は通常のグリーン料金の体系とは異なる。そのため、すべて個室タイプの新たな夜行特急のグリーン、プレミアムグリーンの料金は新たに設定される可能性がある。

サフィール踊り子 プレミアムグリーン席
「サフィール踊り子」のプレミアムグリーン席(記者撮影)

JR東日本の担当者は「新たな夜行特急の首都圏―北東北間のグリーン個室利用時の運賃・料金は新幹線のグリーン利用時、プレミアムグリーン個室利用時の運賃・料金は新幹線のグランクラス利用時よりも同じか少し高い料金をイメージしている」としている。

新たな「夜行列車ブーム」は来るか

東京―新青森間の新幹線「はやぶさ」でグリーン車を利用した場合の運賃・特急券(通常期)・指定席グリーン券の合計は2万3540円。同じくグランクラス(飲料・軽食あり)を利用した場合は3万0540円。このレベルの価格体系になりそうだ。新たな夜行特急は交通費だけでなく宿泊費も料金に含まれている。夜に新幹線で青森に向かい青森市内のホテルに宿泊する場合のホテル代を考えれば、決して高くはないはずだ。

カシオペア 室蘭本線
近く完全引退する予定の寝台特急「カシオペア」(写真:JR東日本)

JR西日本は、ウエストエクプレス銀河の2024年の利用状況について「京都と新宮を結ぶ紀南コースの乗車人数総計は約3000人、乗車率は95%と過去最高だった」としている。東京と出雲市・高松を結ぶ寝台特急「サンライズ」も相変わらずなかなか予約が取れない人気ぶりだ。

北へ向かう寝台列車は「北斗星」「トワイライトエクスプレス」に続き、カシオペアも姿を消すが、その記憶を新たな夜行特急が継承する。ひょっとしたら、新しい時代にマッチした夜行列車ブームがやってくるかもしれない。

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大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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