「最近、90代ドライバーの事故多くない?」「さっさと免許を返納しろ!」《“超高齢”ドライバーの事故》は本当に増えているのか?
17日、長野県諏訪市の交差点で78歳女性の運転する車がオートバイと衝突し、ライダーの48歳男性が骨折などの大けがをしました。警察は車側に一時停止の標識があるとして原因を調べているようです。
12日、岩手県宮古市の小学校で78歳のタクシー運転手がバックした際、旗を掲げるポールに衝突。折れたポールが57歳の養護教諭の頭にぶつかり、亡くなりました。
11日、岐阜県中津川市の中央道恵那山トンネルで99歳男性の運転する車が逆走。走行中の車と正面衝突し、衝突された車を運転していた41歳男性が重傷を負いました。
5日、福岡県福岡市で92歳男性の運転する車が74歳の女性歩行者をはねたあと線路内に進入。女性は死亡し、電車は一時不通となりました。
これら以外でも、5月31日に島根県出雲市の山陰道で71歳男性の運転する車が対向車線にはみ出して2台に衝突し、同乗していた65歳の妻が死亡したほか5人が重軽傷を負った事故や、4月1日に愛知県名古屋市で74歳女性の運転する車が歩道を暴走し7人が重軽傷を負った事故は記憶に新しいところです。
高齢ドライバーの事故報道は今にはじまった話ではありませんが、気になるのはその頻度が増え、さらに高齢化した感があること。免許返納の促進が繰り返し報じられる中、なぜこのような現象が起きているのか。その理由を考えていくと、看過できない1つの問題点が浮かび上がってきます。

事故につながりやすい「3つのミス」
これだけ多くの高齢ドライバーによる事故が報じられ、さらに高齢化している以上、その理由は1つではないのでしょう。
高齢ドライバーの事故原因として主に報じられているのは、「ブレーキとアクセルを間違えた」「ハンドルを切るのが遅れてしまった」などの運転操作ミス、「いけると思った」「間に合わなかった」などの判断ミス、「死角で人や物が見えなかった」「気づいたらぶつかっていた」など認知ミスの3つ。
これらの「3つのミス」から発生した事故が“見通しのいい昼間”に“自宅から近い道路”で起きていることも、加齢による衰えを指摘される理由の1つです。
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