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キャリア・教育 #《学内塾》の知られざる裏側

「人生最後のチャンスかもしれない⋯」高卒から学内塾経営者に転身できた「どん底生活」という"最大の武器"

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「最終的にはその塾で10年働きました。いま思えば、無知だったからこそできたことだったと思います。知識がなかったので思いついたアイデアをどんどんやっていきましたね。ただ、雇われ経営者の身では制約も多かったので、『いずれは独立したい』と思うようになりました」

そうして、独立してできたのが「学びの森」だ。

問題を抱える生徒に、どん底だった当時の自分を重ねる

当初は通常の塾を運営していたが、あるきっかけで大手塾が運営する「学内塾」を手伝うことになった。

ところが、その学校には問題行動を行う生徒がたくさんいた。

授業では英語を担当している(写真:高田さん提供)

高田氏はそんな生徒たち一人ひとりに声をかけてコミュニケーションをとり、彼らの心を少しずつときほぐしていった。

すると、だんだん問題行動が減り、まじめに授業を受けるようになっていった。

そんな姿が校長の目に止まり、次第に問題対応を頼まれるようになった。

「そこからは頼まれて解決してということが続きました。『校内での問題対応にはまだまだニーズがあるな』と、そのとき思いましたね」

たとえば問題のある生徒に対して、担任の教師が保護者に電話をかけ、三者面談をして解決していくというのは一般的なことだろう。

しかし、高田氏はあくまでも外部の塾であるため、その方法をとれない。生徒や保護者の信頼を少しずつ積み上げていくことで問題を一つひとつ解決していった。

それも最初からノウハウがあったわけではない。問題を抱える生徒に「どん底だった当時の自分」を重ね、自らコミュニケーションの最適解を見つけ出していったのだ。

ここまでの紆余曲折で付けてきた点が見事に1本の線につながった瞬間だった。

その後、正式に学校から学内塾として依頼を受け、契約を結ぶこととなった。

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