「人生最後のチャンスかもしれない⋯」高卒から学内塾経営者に転身できた「どん底生活」という"最大の武器"

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今、高田氏は学内塾の教員として活動するだけでなく、各学校がある地域の教育委員会から特別免許を交付されることで正式な教員として教壇に立っている。

高卒で教職課程も得ておらず、正規のルートで教員免許も取得していない異色の先生。けれども、生徒の人気は断トツで高く、保護者からの信頼も厚い。

「授業がめちゃめちゃおもしろい。最初から最後まで飽きないから1時間があっという間」「高田先生に教えてもらってはじめて理解できた」という声も多い。

授業での一コマ。自身もどん底でもがき苦しんだ経験があるからか「高田先生になら話せる」と悩みを打ち明ける生徒も多いという(写真:高田さん提供)

「どん底でもがき苦しんだ経験」が財産に

また「高田先生になら話せる」と誰にも言えない悩みを打ち明ける生徒も多いという。

決して褒められた過去ではない。だが、どん底でもがき苦しんだ経験が、学校での問題と向き合うための何よりの財産となっている。

今、高田氏は後進の育成に力を注いでいる。

当たり前であるが、高田氏のような経験を持つ者などほとんどいない。むしろ自分よりも学歴で優秀な人材ばかりだ。けれども、まだ自分の代わりにはなれない。

だからこそ、経営者であり教育者であることを続ける。

たんなる塾講師ではなく高田氏は、生涯「一先生」でありつづけるであろう。

【この記事の前半】
「小1で不登校、高卒、大借金、ひも暮らし⋯」どん底生活から教壇に立ち、学内塾の経営者へ"驚きの大逆転人生"
松原 大輔 編集者・ライター

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まつばら・だいすけ / Daisuke Matsubara

富山県出身。編集者・ライター・YouTubeプロデューサー。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。大学卒業後、講談社生活文化局にて編集見習いとなる。その後、文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などで編集者・記者を経て、2018年に独立。書籍の企画、編集や執筆活動、YouTubeの動画制作・プロデュース、アーティストマネジメントなどを行っている。

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