「田園調布を意識して整備」「しかし全く人気出ず」…"かなり地味"だけど、慶応大キャンパスもある坂の街「横浜・日吉」の実態

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「愛着は薄い」との声もあったけど…

――上の人は街への愛着が薄い。

そんな一言に始まり、坂を上り、降り、また上って歩いた今回の取材。上(日吉駅の周り)は、学生が多いので、「期間限定の仮住まい」といった意識があるのかもしれない。

「ゴミ出しのルールを守らない人が増えてきた」などの声も聞かれた。そうしたところから「愛着が薄い」の言葉が出てきたのかもしれない。

でも、日吉駅近くの商店街の人たちは皆気さくだし、慶応大学のキャンパス内では子どもの手を引いた若い家族が連れ立って歩いている。また日吉本町駅の周りは地域の住民イベントも盛んだ。そんな1つひとつの光景を見ていると、この街にはたしかに“つながり”が根を張っているのだと思わされた。

そんな日吉は、住むとちょっといい街なのである。

【もっと読む】東雲の湾岸タワマン繁栄で「キャベツも買えない」団地の旧住人たちが発生したワケ 「フード・デザート現象」起きる街で見えた30年後の光景 では、タワマンが栄えるなかで、団地への影響も起きている東雲・辰巳エリアをライターの末並俊司さんが探訪、豊富な写真とともにレポートしている。
画像をクリックすると本連載の過去記事にジャンプします
末並 俊司 ライター

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すえなみ・しゅんじ / Shunji Suenami

福岡県生まれ。93年日本大学芸術学部を卒業後、テレビ番組制作会社に所属。09年からライターとして活動開始。両親の自宅介護をキッカケに介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)修了。現在、『週刊ポスト』を中心として取材・執筆を行っている。

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