ここから先はおなじみの競馬コーナーだ。
5月4日の春の天皇賞以来、実に7週連続で続いたJRA(日本中央競馬会)のG1シリーズは15日の宝塚記念で打ち止めとなった。当たったレースは少なかったが、面白いドラマをたくさん堪能させてもらった。この後は「しばし休息」でもいいのだが、JRAさんが面白い趣向を用意している。
例年であれば、この週末(22日の日曜日)はサマーマイルシリーズの第1戦となる。ところが去年までの米子ステークス(リステッド競争)が重賞(G3)に昇格し、今年から「しらさぎステークス」に生まれ変わった。使われるコースは阪神芝1600メートル。桜花賞や阪神ジュベナイルフィリーズで使われるおなじみのコースであり、実力差が出やすいことで知られる。
新G3「しらさぎステークス」の本命は「あの4歳牝馬」
ここは昨年の2冠馬、チェルヴィニアでいいだろう。3歳時にオークスと秋華賞と2冠を制した後の戦績がイマイチで、「距離が短い」と不安視する向きもあるけれども、アルテミスステークスの勝ちがあるのでマイル戦が苦手ということはあるまい。
4歳牝馬は個性豊かで多士済々である。桜花賞馬のステレンボッシュは中距離路線、アスコリピチェーノはマイル路線、グランプリ(有馬記念)ホースのレガレイラもいる。ここは是非、強いチェルヴィニアに戻ってきてもらいたいじゃないですか。
相手にはレーベンスティールとシヴァースを。後はキープカルム、デビットバローズ、マテンロウオリオンまでを押さえたい。
何事も最初が大事。初回を当てれば、来年からは「得意レース」と見なすことができる。ゆえに週末の新しい重賞レースは、ちょっとだけ気合を入れて臨みたい。
※ 次回の筆者は小幡績・慶応義塾大学大学院教授で、掲載は7月5日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら