週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

「女性たちがバチバチしていない」「“キス”は不同意ではないことを確認」様変わりした《バチェラー》から“婚活バトルが消えた”ワケ

9分で読める
  • 霜田 明寛 ライター/「チェリー」編集長
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES

参加者同士の仲がいい――。婚活サバイバル・婚活バトルと煽られていた頃から考えると隔世の感があるが、それは今回の『バチェラー』シーズン6に始まったことではない。

昨年配信された『バチェロレッテ』シーズン3では男性参加者・櫛田創が、バチェロレッテとデートの最中にもかかわらず、他の参加者の男性である飯野和英を「俺、飯野くん大好きなんだよね。(中略)優しいんだよね。飯野くん、結構人に気遣って、自分を犠牲にすることをやっている」と、突如として褒め称えるシーンがあった。これは、いわば敵に塩を送る行為である。

その話をきっかけに、同部屋の仲間が自分のいびきのせいで眠れなくなることを危惧した飯野が、毎日、自主的に外のソファーで寝ており、蚊に刺されまくっている――という隠れていた美談にバチェロレッテはたどり着き、彼を「慈愛に満ちた人」と感じるようになる。

また、一昨年配信された『バチェラー』シーズン5では、「ストールンローズ」という、使えばデートに参加できる可能性があるアイテムをどの女性が使うか、長時間の議論が起きた。

その後に、アイテムを使えず、デートに行けなかった女性たちが次々とプールに飛び込んで、泣きながら抱き合うというシーンがあった。

どちらのシーンも「婚活サバイバル」という観点で言えば違和感があるかもしれないが、視聴者から大きな反響のあった名シーンである。視聴者がサバイバル性よりも、こういった参加者同士の連帯を受け入れていることを感じ、番組側もそういった演出を増やしているのだろう。

今回の『バチェラー』シーズン6も、参加者同士の仲のよさが伝わるようなシーンが多い(画像:『バチェラー・ジャパン』公式Instagram より)

バトルするくらいなら婚活などしなくてもいい

今回の『バチェラー』シーズン6では、参加者の旅先での部屋割をネームプレートできちんと見せている。『婚活サバイバル』として見たらそんなものは余計な情報だったかもしれない。だが、参加者同士の連帯の物語としてみると必要な情報であり、視聴者が参加者同士の関係性まで思いを馳せられるような演出が施されているとも言えるのである。

次ページが続きます:
【人が蹴落としあう様をわざわざ見たくない】

5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象