メタプラネットが株式時価総額1兆円クラブ入り、キオクシアや東京メトロ上回る
ビットコインへの投資を行うメタプラネットの株式時価総額が1兆円を超えた。同社によるビットコインの追加購入や値上がりによる恩恵を期待した買いで株価の上げが加速している。
16日の東京株式市場でメタプラの株価は前週末比26%高の1895円と、約12年ぶりの高値を付けた。時価総額は前週末の9065億円から1兆1384億円に拡大、半導体メーカーのキオクシアホールディングスや東京地下鉄(東京メトロ)といった大企業を上回った。

メタプラは同日、ビットコインを1112ビットコイン追加購入し、保有枚数は1万ビットコインになったと発表した。ブルームバーグのビットコイン指数は4日ぶりに反発しており、保有資産の値上がりによる業績への追い風を期待する買いが膨らんだ。ビットコインを直接購入するよりも株式を通じて投資する方が最高税率が低いことも買いを後押ししている。
メタプラは、ビットコイン投資を目的として新株予約権を用いた資金調達などを相次いで発表している。直近では7000億円を超える調達計画を公表した。ブルームバーグのデータによると、同社の時価総額は証券会社のアナリストがカバーしていない銘柄で最大だ。
ホテル・飲食事業を手掛けていたメタプラは21年12月期に債務超過に陥ると、24年から事業をビットコインへの投資・保有に転換した。暗号資産投資を事業の柱とする米ストラテジー(旧マイクロストラテジー)と同様の戦略だ。
市場では同社株の下落に賭ける向きもある。S&Pグローバルのデータによると、12日時点の売り持ち(ショート)は浮動株数の20%を超え、4月以来の高水準に積み上がった。時価総額が9000億円以上の国内上場銘柄の中で最も高い水準になる。
日本株の時価総額ランキングでメタプラが追い抜いた主な企業は以下の通り。
著者:田村康剛
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