≪玉木雄一郎が斬る!≫年金制度改革の欺瞞と、納税者の負担が増す「毒入りあんこ」の正体(後編)
塩田:不信任案可決の場合、憲法第69条で、首相は衆議院解散か内閣総辞職を選択する。
玉木:石破さんは総辞職しないと思いますよ。民意を問うと言って解散すると思う。立憲民主党の野田佳彦代表にその準備ができているかどうか。今、一番、悶絶しているのは野田さんでしょう。われわれは受けて立ちますよ。「勝負は今ではない。参院選の後の次の衆院選だ」と言う人がいますが、1回の選挙を死ぬ気でやらないと、その次とかはないですよ。
立憲民主党も、不信任案を出せばいいんです。そのとき、われわれはどうするかは、今、明言はできませんけど、われわれは石破政権と最も厳しく向き合っている政党の一つです。そこは厳しく対応します。
塩田:石破政権が少数与党の第2次内閣で再スタートを切って7カ月半が過ぎました。
石破政権には決断する政治がない
玉木:ウーン、と思います。与党は参院選で負けますよ。
塩田:与党が参院選で負けると、衆院選に続いて国政選挙2連敗です。国民から2度も「信任せず」という判断を突きつけられれば、石破首相は持たないのでは。
玉木:2連敗なんですよね。財源の問題など、いろいろ言って、「103万円の壁」も中途半端、消費税減税もできない、ガソリンの暫定税率廃止もしない。決断する政治がないという気がしますね。
石破首相は、われわれが税収の上振れ分で所得税やガソリン税を減税しろと言うと、そんな財源はないと言いつつ、選挙前になったら、現金をばらまくためには税収の上振れ分を使うと言う。あまりにご都合主義です。税金を取って現金で配るには、手間も事務費もかかります。そんな無駄遣いするくらいなら、初めから税金を取らない減税にすべきです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら