【秘話】ドンキ次期社長は40代生え抜きの鈴木康介氏、「大嫌いだった」と語る同期で親会社のPPIH次期社長・森屋氏との意外な関係とは?

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――嫌いだったのがよくわかりました。今は違う様子ですが、何か転機があったのでしょうか。

私と森屋が所属していた営業部が別の部署に統合されたことがあった。われわれは吸収された立場だったこともあり、肩身が狭い思いをした。慕っていた部署の先輩らはみんな辞めていってしまった。

2025年3月に開かれた社長交代会見。左から次期PPIH社長の森屋氏、現PPIHとドン・キホーテ社長を兼任する吉田氏、次期ドン・キホーテ社長の鈴木氏(撮影:尾形文繁)

森屋も思ったことを全部口にする人で、それが仇となって、「冷や飯」を食わされたことも多かった。私が森屋の立場だったら絶対辞めていると思う。それでも森屋は活躍し続けた。頼もしいな、と。

勝手に嫌っていたが、そこで勝手に和解した。彼のサッカーチームにも入った。すぐに辞めたが……。

今は全然嫌いじゃない。信頼している。

社長になっても現場を回り続ける

――ホールディングストップの森屋さん、事業会社トップの鈴木さん。それぞれの役割分担はどのように考えていますか。

森屋はやっぱり冷静。対して、私は攻守どちらかといったら、攻撃がメインになると思う。これまでも突っ走っていたところを彼のブレーキで気づかされ、経営判断を修正できたこともある。

あと、これは吉田(直樹・現PPIH社長)から「時間の使い方を考え直せ」と言われているが、それでもやっぱり店舗を回っていたい。今でも新店はすべて回るし、商品担当や店舗開発担当とのコミュニケーションは欠かさない。

マイクロマネジメントと思われそうだが、決してそうではない。現場の思いを吸い上げていく必要があるし、北海道でできていることが九州・沖縄でできていないなら、その情報を伝えられるのは全国を回ることのできる幹部だけだ。

現場のクリエイティブなアイデアを持っている子がいれば、直接行って褒めてあげたい。社長に背中を押してもらえれば、彼らも動きやすいはず。もちろん社長として管理業務もやらなくてはいけないが、多少は森屋に甘えようかな、と。

本記事の詳報版は、東洋経済オンライン有料版記事「『安住住する組織にはしない!』ドンキ次期社長・鈴木氏が明かす成長戦略・・・『大嫌いだった』と語る同期で親会社のPPIH次期社長・森屋氏との関係は?」でご覧いただけます。
冨永 望 東洋経済 記者

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とみなが のぞむ / Nozomu Tominaga

小売業界を担当。大学時代はゼミに入らず、地元密着型の居酒屋と食堂のアルバイトに精を出す。好きな物はパクチーと芋焼酎。

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