「夏のボーナスは全額投資する」だと失敗リスクが大きすぎるワケ プロが教える「負けない投資」の鉄則

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

投資開始時に100円だった価格が、最終的に50円まで半減してしまったのですから、直感的には「損をしている」と感じるのではないでしょうか。

価格が下がっても利益が出ている不思議

しかし、実際に計算してみると、驚くべき結果が待っています。このケースでは、利益が出ているのです。 

12カ月間、価格が高い時も安い時も、淡々と3万円の積み立て投資を続けた結果です。

1年後の2026年6月1日、保有する合計7975口の評価額は、「7975口×50円(2026年6月1日の価格)=39万8750円」です。

総投資額36万円に対して、評価額は39万8750円となり、約10.76%ものリターン(含み益)が出ています。

開始時と終了時の価格だけを見ると半値になっているにもかかわらず、利益を確保できている。これこそがドル・コスト平均法の威力です。

この手法なら、価格が下がれば「安くたくさん買える」と喜び、価格が上がれば「資産が増える」と喜べる、という精神的に安定した状態を保ちやすくなります。一見地味ですが、「負けない投資」に徹することが、長期的な勝利につながるのです。

さらに言えば、ボーナスの一部はすぐに投資に回さず、いざという時のためにプールしておき、市場の暴落時に追加投資することで、その後の反発を狙い、より大きなリターンを目指すことも可能になります。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事