「夏のボーナス」が前年より増えた年の"ジンクス" 過去の日経平均株価を調べてわかった実態
株式投資家の間では「ボーナス月は株高になりやすい」という噂があります。確かに、ボーナス資金による買いが入るなら、支給時期である6~7月や12月は株高になりそうです。実際に、日経平均株価の月別騰落状況を使って調べてみました。
ボーナス支給時期と株価の関係は?
6月の騰落状況は次のように計算します。昨年(2024年)6月の日経平均株価の騰落率であれば、3万8489円→3万9583円で2.8%上昇です。同じように一昨年(2023年)6月の騰落率を計算すると7.5%です。
このように毎年6月の騰落率を過去にさかのぼって計算します。ボーナス月の6月が株高になりやすいなら、過去にさかのぼり、毎年6月の日経平均株価の騰落率を平均すると上昇してそうです。実際に、東証が戦後再開した1949年以降の計算で6月の騰落率平均は0.8%の上昇となりました。
また、近年の傾向に絞って集計するため、2013年以降で毎年6月の日経平均株価の騰落率を平均しても0.5%と確かにプラスになっています。ボーナス支給は7月にもわたるので、同じように、東証再開来と2013年以降で7月の騰落率平均を計算すると、それぞれ0.2%、0.8%の上昇でした。年末ボーナス月の12月も騰落率平均はプラスです。
つまり「ボーナス月は株高になりやすい」という噂は間違っていないようです。
しかし、注意すべき点があります。他の月と比べて見ると、ボーナス支給月が特に株高になってはいません。
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