オアシスがトヨタ自動車や豊田自動織機の株式を保有、TOB価格引き上げを求めて経営陣と対話していく方針

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豊田織工場に掲げられたロゴ(愛知県大府市、4月29日)Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)は6日、ブルームバーグとのインタビューで、トヨタ自動車や豊田自動織機の株式保有を明かし、豊田織への株式公開買い付け(TOB)価格引き上げを求め、経営陣と対話していく方針を示した。

フィッシャー氏はTOB価格を「まったく公正とは考えていない」と批判。「中核事業を著しく過小評価しており、価格算定評価の前提も明示されていない。保有する不動産の価値評価も不十分で、この取引は急ぎすぎている」と述べた。自らが考える適正価格についてはコメントを控えた。

その上で、豊田織の経営陣と面会し、「適正価格を実現するべく関与していくつもりだ」と述べた。まずは経営陣と非公開の場で対話をし、それでも解決できなければ、より積極的に声を上げていくつもりだという。ほかの株主との連携を視野に、トヨタなどすべての利害関係先と対話していく意向だとした。トヨタ、豊田織の株式保有比率についてはコメントしなかった。

報道を受けて豊田織の株価は上げ幅を拡大、一時前日比1.5%高となる1万6500円を付けた。終値は同0.9%高の1万6400円だった。トヨタ株は前日比ほぼ横ばいの2652円でこの日の取引を終えた。

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