「地震危険度は都内No.1」「強面の不動産屋が集金で"生存確認"」…スカイツリーのふもとにある「人情が厚すぎる街」が持つ"謎の魅力"

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京成曳舟駅(東京都墨田区京島1-37-11)から南東側一帯、十間橋通りまでが京島だ。ここは都内有数の「モクミツ地域」だ。

墨田区社会福祉協議会が運営する「キラキラ茶屋(京島3-49-18)」で話を聞いたときに耳にしたモクミツ地域という言葉。木造住宅が密集した「木密地域」ということらしい。

キラキラ茶屋は子どもから高齢者まで誰もが使える地域の交流拠点だ。立ち寄った日も、地域の高齢者がテーブルを囲んでお茶をすすりながら談笑していた。

京島界隈には、第2次世界大戦の東京大空襲で奇跡的に焼け残った場所が点在している。そのため、大正時代からの木造長屋が多く残っている。そんな事情もあり木密地域なのだ。

当然、災害に強い地域ではない

東京都都市整備局が2022年に公表した『地震に関する地域危険度測定調査(第9回)』によれば、建物倒壊危険度順位の1位と2位が京島という結果だった。キラキラ茶屋には、測定調査の結果をパネルにして展示し、危機意識を共有している。

キラキラ茶屋
キラキラ茶屋(筆者撮影)
パネル
キラキラ茶屋にある「地震に関する地域危険度測定調査」のパネル。危険度1位が京島2丁目で、2位が同3丁目だ(筆者撮影)
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