〈ハウステンボス〉開業以来最大のプロジェクトを担うのは、「ディズニーシー」新エリア開発と「西武園ゆうえんち」改装に携わった2人

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ハウステンボス
4月に都内で開いた会見でハウステンボスの髙村耕太郎社長(中央)が「開業以来最大のプロジェクト」の概要を説明した(撮影:梅谷秀司)

テーマパークとマーケティングの「プロ」たちは、地方リゾート施設の勝ち筋を見いだせるか――。

長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)は6月21日、新エリア「ミッフィー・ワンダースクエア」を開業する。最大の目玉は、飛行機やヨットに乗って楽しむアトラクションの投入だ。HTBによると、独自のライドアトラクションがある世界唯一のエリアになるという。

4月、都内で会見した髙村耕太郎社長は「規模においても、投資額においても開業以来最大のプロジェクトになる」と力を込めた。

新エリアのコンセプトは「ミッフィーとなかまたちの憧れの休日」。ライドアトラクションのほか、白いうさぎの人気キャラクター「ミッフィー」に会える常設グリーティング施設、飲食・物販施設で構成される。

今秋には、絵本やイラストのシーンを再現した空間に没入できるウォークスルー型アトラクションがオープンする予定だ。

入場者の4割程度が60代以上

髙村社長は、HTBの現状について「幻想的な空間で落ち着いた時間をすごせるというテーマリゾートとしての特徴はあるが、時間の流れがやや単調になりすぎる」と話す。アトラクションも不足している。

結果、若者の比率が低く、入場者の4割程度は60代以上が占めている。HTBは世界中で幅広い世代から人気を集めるミッフィーの新エリアを、再成長に向けた起爆剤としたい考えだ。

1992年に開園したHTBの面積は152万平方メートル。「東京ディズニーランド」(テーマパークエリア51万平方メートル)や「東京ディズニーシー」(同61万平方メートル)よりも広い。最大の売りは、約2200億円を投じて忠実に再現したオランダの街並みだ。

一方で地方に位置し、周辺の商圏が小さい。そのために苦戦を強いられ、経営主体は紆余曲折を経てきた。

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