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韓国の早期の税関データは「半導体産業」「アジア地域の貿易」のトレンドを先取りする。トランプ関税で深まる不確実性の中で有用だ

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半導体は現在、韓国の総輸出の20%以上を占めており、一時的に落ち込んだ2023年初頭の12%から2倍近い伸びを示している。総輸出に占める半導体シェアの拡大は、この間の半導体産業の世界的な重要性の拡大と、韓国の半導体貿易への依存度の高さを浮き彫りにしている。

今年の半導体産業は11%強の成長見通しだが…

WSTSは、世界の純売上高が2024年の6270億ドルから2025年には約7000億ドルに増加すると予測している(前年比11.6%増)。しかし、この予測は2024年12月に行われたものであり、見通しを大きく変える可能性のある最近の動向を反映していない。

なかでも、この予測に織り込まれていない最大のものは、アメリカのトランプ大統領が2025年4月、全世界に対して大規模な相互関税を発動したことだろう。半導体関連製品については相互関税の対象外とする大統領覚書を発表したが、アメリカでは別枠での追加関税が検討されたり、国家安全保障上の理由から調査が行われたりしている。それを懸念した企業の設備投資の先送りなどが世界経済へ与える影響は大きい。

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