今夏の猛暑対策、「持ち運ぶ涼しさ」という新発想──米国発コードレス扇風機が変える屋外時間
12時間という長時間バッテリーも魅力的だ。フル充電しておけば、1日中コードレスで使い続けられる。書斎での長時間作業、ベランダでの夕涼み、キッチンでの料理中など、コンセントから離れた場所でも気軽に使える。もちろん、充電ポートにアダプターをつなげば充電しながらの使用も可能だ。
猛暑時代の新しい選択肢
FlexBreezeシリーズは、扇風機の新しい使い方を提案する製品だ。Pro Mistでキャンプやガーデニング、HydroGoで自宅のあらゆる場所、FlexBreezeで屋内外を問わず——コンセントの位置に縛られない涼しさを実現している。
3製品とも優れた完成度を誇るが、いくつか検討すべき点もあった。まず重量だ。標準モデルで約4.6キログラム、Pro Mistはタンクを含めると約7キログラムになる。リフトアウェイで本体だけにすればFlexBreezeは約2.4キログラム、Pro Mistは約3.1キログラムまで軽くなるが、それでも気軽に持ち歩くには少々重い。頻繁に移動させるならHydroGoの約2キログラムが現実的だろう。
価格についても、最上位のPro Mistが3万4980円というのは即決しづらい金額だ。ただし、年間の電気代削減効果を考えれば、2~3年で元は取れる計算になる。特に、屋外での使用頻度が高い方には十分に投資価値があるだろう。
もう一つ惜しいのは、FlexBreezeとPro Mistのミスト機能がどちらも屋外専用という点だ。せっかくのミスト機能なのに、室内で使えないのはもったいない気がする。将来的には室内外両対応のモデルも期待したいところだ。

正直なところ、バーベキューやキャンプ、ビーチに扇風機を持っていくという発想は今までなかった。体験会でPro Mistが火元の近くで使われている様子を見て、「なるほど、そういう使い方があったか」と目から鱗が落ちた。重量を考えると車での移動が前提になるが、キャンプ道具と一緒に積み込んでおけば、これまで暑さを我慢していた屋外レジャーが格段に快適になる。3万円前後の投資で、夏の過ごし方が確実に変わるはずだ。
猛暑が当たり前になった日本の夏。「涼しさを持ち運ぶ」という発想が、私たちの屋外時間を少しずつ快適なものに変えていくかもしれない。コンセントの位置に縛られずに使える扇風機という選択肢が加わったことで、エアコンだけに頼っていた夏の過ごし方も変わりそうだ。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら