マイクロソフトが宣言した「エージェント・ファクトリー」構想、AIエージェントが旅行予約や業務を代行する時代へ

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自分がやっている仕事を分解して考えてみよう。比較的シンプルな「旅行のチケットを買う」という作業も、

・自分の予定を調べる
・予算を決める
・航空会社でチケットの空きと価格を調べて購入する
・宿泊先を決め、価格を調べて予約をする

という作業に分けられる。実際にはこれらの項目も、「どんな基準で航空会社や宿泊先を選ぶのか」「どのサービスから予約するのか」「それらのサービスはどう使うのか」と分けていけば、実際には「細かい判断の積み重ね」であることがわかる。

AIエージェントに「お願い」して仕事を簡便化する

人間はそれを自然に行っているが、大変な作業であることに変わりはない。だから「誰かに代わりにやってもらう」という選択肢があるわけだが、つねに誰かに頼めるわけでもない。

そこで、AIエージェントに「お願い」することで仕事を簡便化する、という考え方が出てくる。

アメリカ・マイクロソフトでAIプラットフォーム・プリンシパルプログラムマネージャーを務めるマルコ・カサラニナ氏は、「AIエージェントの活用がカギであるのは間違いない。そこへの関わり方は、ソフトウェア・エンジニアから一般のビジネスパーソンまで、幅広い形で存在する」と話す。

マルコ・カサラニア マイクロソフト
アメリカ・マイクロソフトでAIプラットフォーム・プリンシパルプログラムマネージャーを務めるマルコ・カサラニナ氏(筆者撮影)

そして、現在重要となってきた技術として「既存のウェブにAIエージェントがアクセスし、作業を行う」ことを挙げた。

以下の動画は、マイクロソフトのAIエージェントが「楽天トラベル」のウェブにアクセスし、予約を行うまでを記録したものだ。人間の作業に比べれば時間がかかっているものの、ウェブの中に含まれる要素を人間と同じように解釈し、作業を進めていく。

自動化のための特別な仕組みを用意できないところでも、AIの認識・解釈能力が向上することで、我々の仕事を代わりにやってくれる部分が生まれるわけだ。

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