「千葉を走る東武の終点」船橋駅周辺に何がある? 近隣の塚田・新船橋の地元民だけが知る駅前風景

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そうした取り組みの1つが、地場野菜の即売会だ。あまり知られていないが、実は船橋は近郊農業の一大産地でもある。

とりわけ枝豆などは都内の高級料亭などに卸すほどの逸品なのだとか。

「それを知ってもらえたら、ということで、にんじんとか小松菜、枝豆といった地元で採れた野菜や梨などを駅の前のコンコースで販売するイベントを開催しています。買いに来る方も多く、かなりにぎわっていますよ」(須藤管区長)

東武船橋駅
高架下の自由通路より一段高い場所に東武船橋駅の改札口が設けられている(撮影:鼠入昌史)
【写真をもっと見る】東武アーバンパークラインで大宮からは最も遠い、終点の船橋までの「ラスト3駅」には何がある?終点に近づくほど都会になっていく沿線風景。

柏・大宮に次ぐ乗降人員

「もともと船橋は漁業のまちでもあって、いまも船橋駅から南に行けばすぐ海に出ます。クラムチャウダーに使うホンビノス貝が昔はよく獲れたらしいですね。こうした地域の特徴も、もっと知って親しんでいただければ何よりです」(須藤管区長)

2024年度、東武船橋駅の乗降人員は11万6250人。これはアーバンパークラインの駅では柏駅・大宮駅に次ぐ第3位。同じ東武の路線と接続している春日部駅よりも多い。

「大正時代に開業した当時は国道14号のあたりまでは海だったなんて聞きますからね。夏なんかはそれこそ沿線の人たちも海水浴に行ったりしていたみたいです。その頃からすれば、まったく変わりました」(須藤管区長)

船橋の発展とともに、東武アーバンパークラインの存在感も増すばかり。やっぱり、船橋には東武のイメージがない、などというのは勝手な思い込みだった。

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鼠入 昌史 ライター

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そいり まさし / Masashi Soiri

週刊誌・月刊誌などを中心に野球、歴史、鉄道などのジャンルで活躍中。共著に『特急・急行 トレインマーク図鑑』(双葉社)。

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