中国は2つとも採用するつもりだろう。独自レーザー砲の開発も進めている。そして軍艦に搭載しているのではないかとの話もある。レールガン搭載はたまたま露出が先行しただけなのだろう。
NSMミサイルの脅威からすれば、2本立てで積んだほうがよいとも考える。超々低空目標の迎撃ではレーザーとレールガンを2つとも使う。レールガンは陸上目標への砲撃にも使うといったあたりである。
以上が、日米中が新世代砲の開発を進める理由である。では、その新世代砲の実用化はいつになるのか。それは日米と中国で異なる。それぞれの事情は異なっているからだ。
日米はNSMクローンの登場まで待つ。中国が飛行高度1メートル、ステルス、赤外線画像利用のミサイルの配備を始めた後で整備する。
実用化はいつ?
それまでは差し迫った必要はない。従来型の中国対艦ミサイルは現用兵器で迎撃できる。超音速型ミサイルの迎撃も別に困難ではない。
だから試作や試験を続ける。連射性能や使い勝手や経済性といった完成度を高めることに努力を注ぐ。
逆に、中国は実用品が完成次第に導入を進める。すでにアメリカ海軍はNSMの搭載を進めており今後は補給艦にまで積む話もある。NSMを航空機向けに仕立て直したJSMミサイルの登場も間近であり、日本もNSMを手本とした12式能力向上型を作っている。
台湾の自製も近い。今まではマッハ3の超音速ミサイルに力を注いでいた。ただ、それが時代遅れであることはすでに明らかである。それからすればNSMクローンの開発製造にシフトする。
まずは中国は、焦眉の急であり完成後には整備を急ぐ。それも重要な軍艦から搭載を進める。今ならまずは福建艦以下の空母3隻、四川艦以下の強襲揚陸艦6隻、そして南昌艦以下の中華イージスである。
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